2020.06.30

トゥエンティ・ワン・パイロッツのジョシュ・ダンの先祖に会える場所

北海道開拓期のお雇い外国人であるエドウィン・ダンといえば、少なくとも北海道では知らない人はいないはず。米国オハイオ州出身で、明治時代、開拓使に雇用され、北海道における畜産業の発展に大きく貢献しました。

ではトゥエンティ・ワン・パイロッツはご存じでしょうか?米国オハイオ州出身の二人組の人気ロックバンド。ボーカルのタイラー・ジョゼフが作詞作曲の、生き難さがテーマの数々の美しい曲は、どれも心を揺さぶられるものです。そしてドラム担当のジョシュ・ダン。そのワイルドな演奏スタイルは、まるでおもちゃを与えられた野生の大きなクマが夢中になって遊んでいるようです。

それもそのはず、ヒグマで有名な北海道にジョシュのルーツがあったのでした!

ジョシュはインスタグラムでエドウィンのことを「ひいひいおじいちゃん」と紹介し、「自分がアジア人ぽくみえるところがあるとしたらそれはエドウィン・ダンと彼の日本人妻からきている」と記しています。

エドウィン・ダンの二人の息子も音楽家になったということなので、ダン家では音楽の才能も受け継がれていっているのでしょう。

  
エドウィン・ダン公園内のエドウィン・ダンの彫像。肩に子羊を載せている

札幌市にはそのエドウィン・ダンの記念公園があります。公園内のダンの銅像は、彼が「北海道農業指導の任にあたり」「あらゆる新技術を実地に伝え」「北海道は実にその基礎の上に栄えた」(公園内の碑文より)ことにより、その功績を永遠に伝えるために建立されたものです。またエドウィン・ダン資料館も公園内にあり、ダンの仕事やゆかりの品々の展示を通してその業績を伺い知ることができます。

   
エドウィン・ダン公園内の資料館

エドウィン・ダン公園は普段は静かなこぢんまりとした公園で、緑の中でゆっくり過ごすのにいいところです。地元民としてはあまり人でにぎわってほしくないという思いもあるのですが、ジョシュ・ファンのお客様にはぜひジョシュのご先祖に会いに来てほしいと思います。ついでに(?)北海道農業と酪農のルーツについても資料館で学びましょう!

nobi