それは、今年2月、フィリピンからの、高校時代からの仲良しグループ、女性ばかり、8名の女子旅のガイド業務でした。リーダーは女性実業家で、グループのメンバーは現役で超多忙な外科医、家族経営の商家の女将、専業主婦もいらっしゃる、と様様でしたが、日ごろの忙しさをしばし忘れ、冬の北海道を思い切り、楽しもう!と明るく、エネルギッシュな皆さんです。
ツアーのコースは、道東の冬まつりを2つ回り、最後は 札幌の雪まつりで総仕上げ。然別湖では、スノーシューをはいて丘を登り、雪原でホットミルクティを味わい、十勝川温泉では、息も凍りそうな寒さの中で、光と音楽の幻想的なページェントを満喫され、音楽に合わせて、踊って歌って、心から楽しんでいらっしゃいました。
そして極寒の道東から札幌への帰り、リーダーからたってのお願いがありました。「みんなを小樽につれていってあげたい!」
外科医の方は、以前学会で札幌にいらしたとき、小樽に行ったことがあり、リピーターのリーダーも、もちろん小樽はいらしたことがある。でも、ほかのメンバーは今回北海道は初めてで、行程にないことはわかっているけれど、是非、あの小樽の街を見せてあげたい。憧れのオルゴール堂でお買い物をさせてあげたい。このお友達思いの、優しい気持ちに、ベテランのドライバーさんは心を打たれ、宝島さんのOKが出るなら、行ってあげようじゃないか!と言ってくださったのです。
その後、お客様の喜びは素晴らしいティームワークとなり、時間が短く限られてしまった昼食のサッポロビール園では、お肉を焼く人、野菜を焼く人、追加をオーダーする人と見事な連係プレーでしっかりとジンギスカンをご堪能。いざ!小樽へ。ここでも、リピーターのお友達が、初めてのお友達に効率よくご案内され、皆様、お目当てのお買い物終え、嬉しそうに買い物袋の抱えて集合場所にお戻りになりました。その時の、皆様の笑顔は忘れることができません。そして、札幌のホテルにチェックイン後、お疲れも見せずに、雪まつり会場へとスクラム組んで、にぎやかに繰り出されました。
皆様、お忙しい毎日から解放され、女子高時代にタイムスリップして、お互いいたわりあいながら、ご旅行を楽しまれている姿を拝見し、ガイドとして思い出作りのお手伝いが、できたことに喜びを覚えました。旅の終わりごろには、次はどこへ行こうか?と話し合われていました。このグループの友情と、女子旅は、one team となってこれからも続いていくのでしょう。また、皆様と札幌でお会いできることを願ってお別れしました。