2020.04.08

道東バードウオッチングツアー

今年2月にイギリスからのバードウオッチツアーのお客様を道東にお迎えしました。野鳥については門外漢ですが、野鳥の専門家のツアーリーダーがいらっしゃるということで初めて担当させて頂くことになりました。この6日間のツアーの参加者は総勢13名でほとんど60歳代以上でしたが、鳥を見ることに関しては信じられないほど意欲的で、パワフルでした。ツアーの目玉は丹頂、オオハクチョウ、エゾフクロウ、シマフクロウ、オオワシ、オジロワシなどですが、毎日夕食後にはチェックリストで上述以外の野鳥を含めてそれぞれ何羽観察できたかを詳細にチェックします。 チェックリストも何ページにもわたって今回のツアーで見ることができるかもしれない野鳥の名前が羅列されており、そのチェックする様子もちょっとマニアックな雰囲気を醸し出していました。またツアーの行程もハードで、夜討ち朝駆けで1日の勤務時間が17~18時間になることもありました。しかし野鳥好きのお客様ですから、お目当ての野鳥さえ見ることができれば大満足、逆に期待した野鳥がいないと沈滞ムードになってしまいますが、こればっかりは自然が相手なので仕方ありません。ツアーリーダーに確認しながら、お客様が興味ありそうな北海道、日本ネタを適宜お話して何とか盛り上げるように努めました。やはり野鳥に限らずヒグマ、知床のシャチ等北海道の動物の話には興味津々というところでした。

このツアーで一番苦労したのは食事でした。ツアー前にお客様の食事に関する情報が各ホテル、レストランに連絡されていたのですが当日の夕食時に、あるお客様が食べられるものが全くないとクレーム、すったもんだしたあげく温かい麺が食べたいとのことで急遽ホテルに無理を言って対応して頂きました。このお客様は事前に食事のリクエストは特になかったのですが。またその後もご自分の食べられるものを列挙してきたのでそれをベースにその後のホテル、レストランに急遽連絡して対応して頂きました。その他最近ヴィーガンになったが後半やっぱり牡蠣以外は何でも食べると方針転換したお客様、ベジタリアンだけど魚は食べるというお客様など事前の情報と食い違うことが続出。結局全員にヒアリングして最新リストを作成し、ファクス、電話で後続のホテル、レストランに展開しました。せっかく日本にいらしたのですから、お客様に確実に食事も楽しんで頂くために初日のお客様の食事情報のダブルチェックが必須だと痛感しました。

このバードウオッチングツアーを終えて、いろいろと反省をしながらも、私もにわかにバーダー初心者としてその楽しみに目覚め、早朝に近場の円山公園、北海道大学等に出向くようになりました。また機会があれば同様のツアーを担当してみたいと思います。